分けあいっこ
兵庫県 学校法人須磨学園 夙川中学校 3年
大久保 七海さん
大久保 七海さん
私は意地を張って、毎日のように小学生の弟と喧嘩をする。もうすぐ高校生だというのに恥ずかしい話だ。しかし、こんな私でもごはんのことに関しては少し違う。分け合いっこするのだ。正確に言うと一口分けるだけなのだが、ごはんだけは意地を張らず少し分けてやる。すると、弟も私に少しごはんを分けてやる。そうすると、「おいしい」も分け合いっこできる。分け合うと、「おいしい」は100倍とまでは言わないが、2倍、3倍くらいにはおいしくなる気がする。
私はこんな「おいしい」を分け合いっこすることがもっと世界で当たり前になればいいなと思う。先進国日本でぬくぬくと育った私には、食べられることが当たり前ではない人々の気持ちを想像してみても1ミリたりとも理解することはできないだろう。しかしごはんを分け合うことができるという私の喜びは、食べることができるという彼らの喜びに重なる部分はきっとあると思う。そして、それこそ彼らの「おいしい」は、私の100倍、いや、1000倍ほどにもなるかもしれない。
このエッセイを書くと、応募1作品につき給食2人分の寄付が行われるらしい。となれば、私は彼らの中の2人とごはんを分け合うことができるのではないか。少し違うかもしれないが、そう思うとまた少し、ごはんがおいしくなる気がした。
| 最優秀賞 | » 最優秀賞 | |||
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| 部門賞 | »小学生部門賞 | »中学生部門賞 | »高学生部門賞 | »高校生を除く18歳以上部門賞 |
| 審査員特別賞 | »小学生部門 | »中学生部門 | »高学生部門 | »高校生を除く18歳以上部門 |
| WFP賞 | » WFP賞 | |||


広瀬 アリスさん(国連WFP協会アンバサダー 女優)
今年もたくさんの作品をありがとうございました。どのエッセイも、何気ない日常から「食の大切さ」や毎日食事できていることがいかに特別なことなのかを気づかせてくれるものばかりでした。
日頃、私自身も食というものが当たり前になりがちですが、身近な人と何かを分け合ったり、誰かを想う気持ちを普段から少しずつ持つことができたりすると、それが連鎖していつか知らない誰かの支援に繋がるのかもしれないと教えていただいたエッセイでした。