WFPチャリティー エッセイコンテスト2025

入賞作品発表

審査員特別賞(小学生部門)

命の順おくり
東京都 白百合学園小学校 5年
荒木 結子さん

 私はおばあちゃんの作るロールキャベツが、大好きです。遊びに来てくれた時は、必ず一緒に作ります。そして「おだちん」と言って、手伝うとおこづかいもくれます。最近は、たねも上手に包めるようになりました。おばあちゃんも、子供の時に作り方を習ったそうです。食べ物が手に入りにくい時代だったので、キャベツをむだにしないようにしんの部分も細かく切ってたねに入れて、丸ごと使います。工夫を重ねて伝わってきた大切なレシピを、私も作れるようになりたいです。そしてにこむ間に私は会えなかった間の出来事を、おばあちゃんにたくさん話します。そうして思いをいっぱいつめて出来上がったロールキャベツは、最高に美味しくて、幸せな気持ちになります。私があっという間に食べ終わると、おばあちゃんは自分のロールキャベツを、私におすそ分けしてくれます。私が「おばあちゃんは、お腹すかないの?」と聞くと、「順おくり、順おくり。元気に育ってね。」とうれしそうに言います。
 「順おくり」というのは、自分がしてもらった事を、次は自分がいつか、誰かにしてあげる事を言うそうです。おばあちゃんに返すのではなくて、次に必要としている人に渡していく。そうやって受け継いで、分け合っていくのです。
 私はおばあちゃんと、戦争が続いて多くの人が食事もままならないというニュースを見ました。食事は栄養を取るためだけでなく、思いがつまった大切なものです。食事は、「命の順おくり」だと思います。世界中の人達がそんな食事をとれるように、みんなで順おくりできたらいいなと思います。私はもらったおだちんを、戦争で困っている人への募金にしました。どうか戦争で困っている人達に食事がとどき、幸せな気持ちになれますように。私はこれからも、自分のできる順おくりをしていこうと思います。

  • 写真
  • 【選者のコメント】
    ふなっしーさん
    親切や優しさは繋いでこそ意味があるのだと、この作品は教えてくれました。
    おばあちゃんが教えてくれた命の順送りという言葉を大事にして、また次の世代に伝えて欲しいなと思いましたなっしー♪
PAGE TOP